トランジションとは、動画の場面転換に使うエフェクトのことです。
適切なトランジションを使うと動画の流れがスムーズになり、使い方を間違えると逆に「素人っぽく」なります。この記事では初心者が覚えるべき7つの基本トランジションを紹介します。
基本のトランジション 7選
1. カット(ストレートカット)
効果なしの場面転換。 実はこれが最も多用されるトランジションです。
| 使いどころ | 同じシーン内の別アングル、テンポ重視の編集 |
|---|---|
| 印象 | テンポが良い、自然 |
| 注意 | 場面が大きく変わるときは不向き |
💬 現場の本音:初心者ほどエフェクトを入れたがりますが、プロの動画の80%はストレートカットです。「何も入れない」が最も自然で、最も多く使うトランジションだと覚えてください。
2. クロスディゾルブ(ディゾルブ)
前のカットがフェードアウトしながら次のカットがフェードイン。最もオーソドックスなトランジション。
| 使いどころ | 時間経過、場所の移動、回想シーン |
|---|---|
| 印象 | 柔らかい、落ち着いた |
| 長さの目安 | 0.5〜1.5秒 |
3. フェードイン / フェードアウト
黒画面から徐々に映像が現れる(フェードイン)、映像が徐々に消える(フェードアウト)。
| 使いどころ | 動画の最初(フェードイン)と最後(フェードアウト) |
|---|---|
| 印象 | 映画的、フォーマル |
4. ワイプ
前のカットが横や上からスライドして消え、次のカットが現れる。
| 使いどころ | 場面転換、比較(ビフォーアフター) |
|---|---|
| 印象 | 動きがある、少しポップ |
| 注意 | ビジネス系では使いすぎると安っぽくなる |
5. ズームイン / ズームアウト
画面が拡大(ズームイン)→ 次のシーンへ。または縮小(ズームアウト)で俯瞰に。
| 使いどころ | 注目させたい箇所、Vlog、旅行動画 |
|---|---|
| 印象 | ダイナミック、アクティブ |
6. スピントランジション
画面が回転しながら次のシーンへ。 ショート動画やエンタメ系でよく使われます。
| 使いどころ | ショート動画、エンタメ系 |
|---|---|
| 印象 | 派手、動きが激しい |
| 注意 | ビジネス系や落ち着いた動画には不向き |
7. マスクトランジション
被写体や物体で画面を覆い、次のシーンに切り替える。 壁の前を通り過ぎる→別の場所、手で画面を覆う→次のシーン、等。
| 使いどころ | Vlog、旅行動画、クリエイティブな動画 |
|---|---|
| 印象 | 自然でおしゃれ |
| 注意 | 撮影時に仕込む必要あり |
トランジションの3つのルール
ルール1:使いすぎない
⚠️ よくある落とし穴:初心者ほどトランジションを多用しますが、1本の動画で使うトランジションは2〜3種類まで。全カットにエフェクトを入れると、かえって見づらくなります。
ルール2:ジャンルに合わせる
| ジャンル | 推奨 | 非推奨 |
|---|---|---|
| ビジネス・解説 | カット、ディゾルブ | スピン、回転 |
| Vlog・旅行 | カット、ズーム、マスク | ー |
| ショート動画 | カット、ズーム、スピン | ディゾルブ(テンポが落ちる) |
| エンタメ | 何でもOK | ー |
ルール3:長さは0.5〜1秒
トランジションの長さは0.5〜1秒が基本。2秒以上のトランジションはテンポを殺します。
ソフト別:トランジションの入れ方
Premiere Pro
- 2つのクリップの間に再生ヘッドを合わせる
- エフェクト → ビデオトランジション → ディゾルブ → クロスディゾルブ
- ドラッグ&ドロップでカット点に配置
- 端をドラッグして長さを調整
ショートカット: Ctrl + D(デフォルトトランジションを適用)
DaVinci Resolve
- 「エディット」ページで2つのクリップの境界をクリック
- 右クリック →「トランジションを追加」
- または「エフェクトライブラリ」→「ビデオトランジション」からドラッグ
CapCut
- 2つのクリップの間にある白い線をタップ
- トランジション一覧が表示される
- 好みのトランジションを選択 → 長さを調整
よくある質問
Q. カッコいいトランジションはどこで手に入る?
Premiere Pro向けのサードパーティ製トランジションパックがネット上で販売・配布されています。MotionArray、Envato Elementsなどで入手可能。ただしまず基本の7つを使いこなしてからにしてください。
Q. トランジションなしでも大丈夫?
大丈夫です。 むしろストレートカットだけの動画の方がプロっぽく見えることが多い。トランジションは「必要なときだけ使う」ものです。
まとめ
| トランジション | 使用頻度 | おすすめジャンル |
|---|---|---|
| ストレートカット | ★★★★★ | 全ジャンル |
| クロスディゾルブ | ★★★★☆ | 全ジャンル |
| フェードイン/アウト | ★★★☆☆ | 動画の冒頭・末尾 |
| ズーム | ★★★☆☆ | Vlog、ショート動画 |
| ワイプ | ★★☆☆☆ | 比較、場面転換 |
| スピン | ★★☆☆☆ | ショート動画、エンタメ |
| マスク | ★★☆☆☆ | Vlog(撮影時の仕込みが必要) |
迷ったらストレートカット。 これだけでプロっぽい動画は作れます。

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