DaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルブ)は、完全無料で使えるプロ仕様の動画編集ソフトです。
ハリウッド映画でも使われているソフトですが、初心者でも基本的な編集は問題なくできます。ただし、機能が豊富な分、最初は「どこから触ればいいのか」で迷いがちです。
この記事では、ダウンロードから1本目の動画を完成させるまでを、画面の操作手順に沿ってステップごとに解説します。
DaVinci Resolve とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発元 | Blackmagic Design(オーストラリア) |
| 料金 | 無料(有料版 Studio は買い切り47,980円) |
| 対応OS | Windows / Mac / Linux |
| 主な用途 | カット編集、カラーグレーディング、音声編集、VFX |
| 公式サイト | blackmagicdesign.com |
無料版と有料版の違いは、4K以上の書き出し制限、一部のAIツール、マルチGPU対応などです。初心者のうちは無料版で十分。有料版が必要になるのは、4K編集やノイズリダクションを本格的に使い始めてからです。
ダウンロードとインストール
手順
- DaVinci Resolve公式サイトにアクセス
- 「今すぐダウンロード」をクリック
- 「DaVinci Resolve」(無料版)を選択(「DaVinci Resolve Studio」は有料版)
- OSを選択(Windows / Mac / Linux)
- 氏名・メールアドレスを入力してダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
必要なPCスペック
| パーツ | 最低ライン |
|---|---|
| CPU | Core i5 / Ryzen 5 以上 |
| メモリ | 16GB以上 |
| GPU | 内蔵GPUでも可(専用GPU推奨) |
| SSD | 512GB以上 |
スペックが足りないと、プレビュー再生がカクカクしたり、書き出しに時間がかかります。PCの選び方は「動画編集用パソコンの選び方」で詳しく解説しています。
画面の構成を理解する
DaVinci Resolveを起動すると、画面下部に6つのページのアイコンが並んでいます。
| ページ | 役割 | 初心者が使う頻度 |
|---|---|---|
| メディア | 素材ファイルの管理 | ○ |
| カット | 簡易的なカット編集 | ◎(最初はここ) |
| エディット | 本格的な編集作業 | ◎ |
| Fusion | VFX・モーショングラフィックス | △ |
| カラー | 色補正・カラーグレーディング | ○ |
| Fairlight | 音声編集 | △ |
| デリバー | 書き出し | ◎ |
💡 プロのひとこと:画面にボタンがたくさんあって怖く感じると思いますが、最初は全部無視して大丈夫。「エディット」「カラー」「デリバー」の3ページだけ触ってください。残りは半年後に「あ、これ必要だ」と思ったときに初めて開けばいいです。
初心者が最初に使うのは「エディット」「カラー」「デリバー」の3つだけです。FusionとFairlightは慣れてからで大丈夫です。
STEP 1:プロジェクトを作成する
- DaVinci Resolveを起動
- 画面下部の「新規プロジェクト」をクリック
- プロジェクト名を入力(例:
my-first-video) - 「作成」をクリック
プロジェクト設定の確認
右下の歯車アイコンから設定を開き、以下を確認します。
- タイムライン解像度:1920×1080(フルHD)
- タイムラインフレームレート:24 または 30fps
- オーディオ設定:48kHz
初心者はフルHD・30fpsで始めれば問題ありません。
STEP 2:素材を読み込む
- 画面下部の「エディット」ページに切り替え
- 左上の「メディアプール」に動画ファイルをドラッグ&ドロップ
- 読み込んだファイルを下部の「タイムライン」にドラッグ
タイムラインに配置すると、上部のプレビュー画面で映像が表示されます。
STEP 3:カット編集
不要な部分を削除する
- タイムラインで切りたい位置に再生ヘッド(赤い縦線)を移動
- Ctrl + B(Mac: Cmd + B)でブレード(分割)
- 不要な部分をクリックして選択
- Delete キーで削除
- 隙間ができたら右クリック →「リップル削除」で詰める
カット編集のショートカット
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| 再生 / 停止 | Space |
| 分割(ブレード) | Ctrl + B |
| 元に戻す | Ctrl + Z |
| タイムライン拡大 | Ctrl + = |
| タイムライン縮小 | Ctrl + – |
ショートカットを覚えるだけで編集速度が2〜3倍になります。最初はこの5つだけ覚えてください。
STEP 4:テロップを入れる
- 左上の「エフェクトライブラリ」を開く
- 「タイトル」→「テキスト+」をタイムラインにドラッグ
- プレビュー画面でテキストをクリックして文字を入力
- 右上の「インスペクタ」でフォント、サイズ、色を調整
テロップのコツ
- フォントサイズは最低60以上(スマホでも読めるように)
- 白文字+黒の縁取り(ドロップシャドウ)が最も読みやすい
- 表示時間は最低2秒
- 位置は画面の下1/3が定位置
STEP 5:BGMを入れる
- BGM素材をメディアプールにドラッグ&ドロップ
- タイムラインのオーディオトラックにドラッグ
- BGMクリップを選択し、右クリック →「クリップの音量を変更」
- -15〜-20dBに設定(声が埋もれない音量)
無料BGMの入手先
| サイト | 特徴 |
|---|---|
| YouTube オーディオライブラリ | YouTube公式。商用OK |
| DOVA-SYNDROME | 日本語サイト。ジャンル豊富 |
| 効果音ラボ | 効果音に特化 |
STEP 6:カラー補正
「カラー」ページに切り替えると、色補正の画面が開きます。
最低限やるべき2つ
- ホワイトバランスの調整:肌の色が自然に見えるように
- コントラストの調整:明るすぎ・暗すぎを修正
右側のパネルで「色温度」「ティント」「コントラスト」のスライダーを動かすだけでOKです。
DaVinci Resolveはカラーグレーディングが最大の強みです。慣れてきたら、LUT(ルックアップテーブル)を適用して映画風の色味を出すこともできます。
STEP 7:書き出し
- 画面下部の「デリバー」ページに切り替え
- 左上のプリセットから「YouTube」を選択
- フォーマットが「MP4」、コーデックが「H.264」になっていることを確認
- 画面下部の「レンダーキューに追加」をクリック
- 右側の「すべてレンダー」をクリック
書き出しにかかる時間は、10分の動画でPCスペックにもよりますが5〜30分程度です。
DaVinci Resolve でつまずきやすいポイント
「プレビューがカクカクする」
PCスペックが足りない場合に起きます。以下で軽減できます。
- 再生 → タイムラインプロキシモード → Half Resolution に変更
- 不要なアプリを閉じてメモリを確保
- プロキシ(低解像度の軽いファイル)を生成して編集
「日本語フォントが表示されない」
テロップに日本語を入力しても表示されない場合、選択しているフォントが日本語非対応です。フォントをNoto Sans JPや游ゴシックに変更してください。
「書き出した動画の色が変わる」
カラーマネジメントの設定が原因です。プロジェクト設定 → カラーマネジメント → カラーサイエンスを「DaVinci YRGB」に設定してください。
Premiere Pro との違い
| 項目 | DaVinci Resolve | Premiere Pro |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 月額2,728円〜 |
| カット編集 | ○ | ◎ |
| カラー補正 | ◎(業界最強) | ○ |
| テロップ | △(やや手間) | ○ |
| 案件の指定率 | 低い | 高い(7〜8割) |
| 学習コスト | やや高い | やや高い |
「お金をかけずにプロ品質を目指したい」ならDaVinci Resolve、「仕事で使いたい」ならPremiere Proが向いています。詳しい比較は「CapCut vs Premiere Pro比較」もご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 完全に無料で使える?制限は?
はい。書き出し解像度は4Kまで対応、透かしなし、使用期間の制限なしです。有料版との差は一部のAIツールや高度な機能のみで、初心者には影響しません。
Q. 初心者にはDaVinci Resolveは難しい?
UIは多機能ゆえに複雑ですが、この記事の7ステップだけ覚えれば1本作れます。YouTubeに日本語の解説動画も多数あります。
Q. DaVinci Resolveで副業はできる?
できますが、クラウドソーシングの案件はPremiere Pro指定が多いのが現実です。DaVinci Resolveで基礎を学び、仕事にしたくなったらPremiere Proに移行するルートが現実的です。
まとめ
DaVinci Resolveで動画を作る手順をおさらいします。
- プロジェクト作成(フルHD・30fps)
- 素材読み込み(メディアプール→タイムライン)
- カット編集(Ctrl+Bで分割、Deleteで削除)
- テロップ(テキスト+を配置、インスペクタで調整)
- BGM(オーディオトラックに配置、-15〜-20dB)
- カラー補正(ホワイトバランスとコントラスト)
- 書き出し(YouTube設定、H.264、MP4)
無料でここまでできるソフトは他にありません。まずは1本作ってみてください。

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